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池波正太郎 『剣客商売(1)~(3)』

「池波正太郎」が辞書登録されてたことにビックリしたTOMYです。



剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)
(2002/09)
池波 正太郎

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辻斬り (新潮文庫―剣客商売)辻斬り (新潮文庫―剣客商売)
(2002/09)
池波 正太郎

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陽炎の男 (新潮文庫―剣客商売)陽炎の男 (新潮文庫―剣客商売)
(2002/10)
池波 正太郎

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勝ち残り生き残るたびに、人の恨みを背負わねばならぬ。それが剣客の宿命なのだ。

剣術ひとすじに生きる白髪頭の粋な小男・秋山小兵衛と
浅黒く巌のように逞しい息子・大治郎の名コンビが、剣に命を賭けて、江戸の悪事を叩き斬る。
田沼意次の権勢はなやかなりし江戸中期を舞台に剣客父子の縦横の活躍を描く。





会社の方から教えていただいたオススメ作品。
十数巻続くシリーズのうち、最初の三冊のみ貸してくださいました。


今回初めて時代小説を読んだのですが、いやー、意外(失礼)と面白い!

一冊の中に短編が数本収録されており、テレビの時代劇を見ているようなお手軽感覚で読み進められますが、
この『剣客商売』がテレビの時代劇と異なる点が二つあります。



一つは『水戸黄門』や『遠山の金さん』のようなお決まりのパターンが存在しないこと。

毎回違う種類の事件・出来事が起こるので、今回は何が起こるのかとワクワクします。
そして秋山小兵衛・大治郎は「剣客」として、いかに振舞い、いかに事態を収拾するのか。

粋に事件を解決することもあれば、遺恨を残す決着になることもあり。



そしてもう一つは作中で少しずつ時間が経過し、人物の成長や環境の変化が見て取れること。

ある朴訥な青年は父のように粋に振る舞えるようになり、ある女性は自分でも気づかぬうちに心変わりし、ある老人は結婚し、
閑古鳥の鳴く道場には門下生が入り、剣客は権力者の後ろ盾を得る。

彼らがこの後どうなっていくのかが、とても気になって次を読みたくなる。


貸していただいたのは三巻までですが、溜まっている未読本を消化し終わったら残りは自分で買って読もうと思います。




さて。これにて溜まっていた読了本の感想はおしまい。

ああ・・・次はクリアしたゲームの感想だ・・・。
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福井晴敏 『川の深さは』

ふはははは。まさか二日連続で更新されるとは思うまいー。TOMYです。
今日は溜まってた読了本の感想など。




川の深さは (講談社文庫)川の深さは (講談社文庫)
(2003/08)
福井 晴敏

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「彼女を守る。それがおれの任務だ」
傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。
彼の中に忘れていた熱いたぎりを見た元警官は、少年を匿い、底なしの川に引き込まれてゆく。
やがて浮かび上がる敵の正体。風化しかけた地下鉄テロ事件の真相が教える、この国の暗部とは。




オッサンの生き様が熱い・開始時点では皆後ろ向き・面白くなるまでが苦痛が合言葉の福井晴敏小説。


この『川の深さは』が氏のデビュー作らしいのですが・・・・・・・・当時の著者は若かったのでしょうか。
悪い意味で中二臭すぎでした。

この作品が好きな人には申し訳ないんですが・・・
これオッサンが居なかったら『自分が一番頭がいい』と思ってる中学生の書いた小説みたいですよ、ホント。


この作品の主人公格は二人。
一人は挫折して社会からドロップアウトした元刑事・現警備員のオッサン、桃山 剛。
もう一人はクール・イケメン・強いと三拍子揃った元特殊部隊の少年、ヒ○ロ・ユイ増村 保。

増村がとある事情で少女と共に追っ手から逃げている最中、
偶然、桃山が警備しているビルに忍び込んでくる、というのが導入。

桃山は警戒するが、増村が深手を負っていたことと、
少女に『助けてください』と懇願され、なんだかんだで二人を匿ってしまう。

三人は次第に交流を深めて行くも、追っ手が迫ってきたり、複数の組織の思惑に踊らされたりする。

・・・というお話なんですがー。



氏の小説はオッサンが前向きになってからが面白いというのに、
この作品ではいつまでもウダウダして、なかなかエンジンが掛からない。

それまで延々と組織の動きやら、過去の事件の説明やら、黒幕の思惑などを読まされます。

そして何より辛いのが、この各組織の状況説明や、人物の思惑などの描写が暗い・くどい・説教臭い。


この辛さがまた半端無く、読み進める気が湧かないのなんのって、もう!
薄い本だというのに、読了まで数ヶ月も掛かってしまいました。

西尾維新 『偽物語』

偽物語(上) (講談社BOX)偽物語(上) (講談社BOX)
(2008/09/02)
西尾 維新

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偽物語(下) (講談社BOX)偽物語(下) (講談社BOX)
(2009/06/11)
西尾 維新

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下巻が発売するまで読むのを我慢していたこの本を、ようやく読むことができました。

各ヒロイン(ボケ)主人公(ツッコミ)とのテンポのいい会話、
そして主人公のセクハラ(逆もあり)がウリの本シリーズでしたが、


今作下巻にてそのウリは、とうとう人に薦められない領域へ・・・。


正直、コレを平気で薦めると人間性を疑われても文句が言えない気がする。

物語の本筋は“主人公の妹に取り憑いた怪異。その正体と対策”のはずなんですが
本筋に入るのは終盤ぐらいで、半分以上が主人公がハーレムメンバーと遊んでる“脇道”。

ファンが望んでいるのは、その“脇道”なので問題ないっちゃあ問題ないんですが、
一本の物語として見るとえらくバランスが悪いなぁ・・・と思うのもまた事実。
このあたり、表紙にある「200%趣味で書いた小説です」という著者コメントに偽りなし、という感じがします。


しかし、そのバランスの悪さ程度では「人に薦められない」なんてことにはなりません。

問題なのは、その“脇道”がえらく“変態的”であること。

まったく西尾維新氏の頭ン中はどうなってんでしょうか。
前作で小学五年生女子にセクハラしてたのが可愛く思えてくるこの破壊力。
いいぞもっとやれ。

今作も本当に面白くて腹筋よじれるぐらい大笑いさせてもらったんですが、
ヘタレな僕には、この作品を人に薦める勇気は無い。


ということで。

この小説は一人でニヤニヤしながら読む小説と相成りました。




うわぁ・・・自分で自分が気持ち悪いナリぃ・・・。


東野 圭吾 『容疑者Xの献身』

容疑者Xの献身 (文春文庫)容疑者Xの献身 (文春文庫)
(2008/08/05)
東野 圭吾

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ブランクを挟んでようやくガリレオシリーズの新作です。

前二作はエンターテイメントに特化し、ミステリとしては三流という判断でしたが、
さてさて今回の『容疑者Xの献身』はどんなもんだったかと言いますと―――――




驚いたことに、一流のミステリの条件を見事に満たしていました。




今回は科学的な超絶トリックなど欠片も無く、ロジカルかつ心理的に読者を騙す―――
とても、本当にとても素晴らしいミステリでした。

ここ最近、こんな見事な王道のミステリにはお目に掛からなかっただけに感動もひとしおです。

ただ惜しむらくは難易度が低かったことでしょうか。

こんなことを書くと、「なに自慢してやがんだ、このタコスケ」と白い目で蔑むように見られてしまうのでしょうけど、
残念ながら僕にそのケはないので嬉しくもなんともなくいや綺麗なお姉さんにならイイかもってそうではなくて。
アレです、真相を全て解き明かせはしなかったのですが、50%ほどは自然にわかってしまったんですね。
(言い訳をしておくと、ただ単に作中でヒントが出されすぎだっただけですハイ)


しかしながら肝心なのは残りの50%だったわけで。
そこには一流のミステリでしか味わえない、衝撃の真実があったわけです。

やー、こりゃ「このミステリがすごい」の一位に輝くのも当然ですわ。うん。


久々に良質のミステリを味わうことができました。

金庸 『倚天屠龍記』

倚天屠龍記〈1〉呪われた宝刀 (徳間文庫)倚天屠龍記〈1〉呪われた宝刀 (徳間文庫)
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金 庸岡崎 由美

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倚天屠龍記〈2〉黒い刻印 (徳間文庫)倚天屠龍記〈2〉黒い刻印 (徳間文庫)
(2008/01/05)
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倚天屠龍記〈3〉盟主の条件 (徳間文庫)倚天屠龍記〈3〉盟主の条件 (徳間文庫)
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倚天屠龍記〈4〉魔女と魔剣と (徳間文庫)倚天屠龍記〈4〉魔女と魔剣と (徳間文庫)
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金 庸岡崎 由美

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倚天屠龍記〈5〉選ばれし者 (徳間文庫)倚天屠龍記〈5〉選ばれし者 (徳間文庫)
(2008/04/04)
金 庸岡崎 由美

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毎度おなじみ、金庸先生の武狭小説はっじまーるよー。
(理系の理屈ばかりで疲れたので、ガリレオシリーズは今回お休みです)

今回は「射雕三部作」と呼ばれるシリーズの完結編になります。



―――時代は宋末。父親を殺され、流浪の果てにモンゴル民族に拾われ育てられた主人公・郭靖(かく せい)
東西南北の達人たちと時に戦い、時に師事し、そして故郷の宋を守るためにモンゴル軍に挑む第一作、『射雕英雄伝』



―――郭靖の義兄弟ながら、裏切りの果てに非業の最期を遂げた男の忘れ形見である主人公・楊過(よう か)
売国奴の子として蔑まれてきた楊過が数多の苦難を経て、大英雄へと成長してゆく第二作、『神雕剣侠』



二人の主人公が紡いできた物語を締めくくる最終作が、この『倚天屠龍記』です。
しかし続編と言っても前二作とは時代が離れており、郭靖や楊過など前作の登場人物は伝説の英雄扱いになっています。

その伝説の人物たちが残した倚天剣・屠龍刀に隠された秘密のために様々な陰謀が巡らされ、
その秘密が明かされるとき、シリーズ最後の因縁が終結するとともに時代が動くという、なかなか素敵な歴史ロマン。



そして物語を彩るは、個性の強い登場人物たち。
金庸先生の小説では、毎回主人公の性格・特性が違うのがお約束のようです。


「射雕英雄伝」の郭靖は、師匠が泣いちゃうぐらい愚鈍ながら素直で誠実。
参謀的ポジションの嫁に振り回されながらも、決めるところはビシッと決める、大器晩成型の英雄好漢。


「神雕剣侠」の楊過は、生まれの不遇さからひねくれてはいるものの、女性関係はどこまでも一途。
郭靖とは対照的に聡明で洒脱な彼が人間的に成長した姿は、まさに「大侠(大英雄)」と呼ぶにふさわしいものでした。



さて。では今回の主人公、張無忌(ちょう むき)はどのような性格なのかといいますと。


心根は優しいけど、優柔不断の浮気者でした。


いや、「とても聡く、武術のみならず医学にも精髄する」とか「恨みはすぐ忘れるが、恩は忘れない」とか良いところもあるんです!
あるんですけど、欠点がそれを補って余りあるといいますか・・・。
むしろ長所が欠点を発揮するためのダシなることもしばしば。

そして、それ以上に問題なのがジャンプの打ち切りマンガかと思うようなラスト。
仕方ないと思わなくもないですが、それにしても壮大なシリーズのラストが ア レ というのはちょっと・・・。


ということで最終的な結論としましては「射雕三部作は神雕剣侠で終わるのが一番幸せですよ」ってことです!





射雕英雄伝―金庸武侠小説集 (1) (徳間文庫)射雕英雄伝―金庸武侠小説集 (1) (徳間文庫)
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金 庸金 海南

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神雕剣侠〈1〉忘れがたみ (徳間文庫)神雕剣侠〈1〉忘れがたみ (徳間文庫)
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「射雕英雄伝」 ⇒ 「神雕剣侠」のコンボはマジオススメ。

 
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